こんにちは shumanです。
錦織圭が2017年シーズンに向けて、始動しました。年明け1月1日のブリスベン国際(オーストラリア)が初戦です。1月16日からは、最初のグランドスラムである全豪オープン(メルボルン)が控えています。
プロテニスのトップ選手が、かくも過酷な日程であることに改めて驚かされます。
日本のプロ野球選手は、自主トレから始まって、キャンプ、オープン戦を経て、4月初めから公式戦開幕です。その間12月からでも4か月あります。
それに比べて、錦織が完全に休めるシーズンオフは12月1か月だけ。しかもその間、今年はTV番組の出演掛け持ちやスポンサー企業の各種イベント出席などで、本当に完全フリーの休みは何日あったんでしょうか?
そんな錦織圭が、12月27日米国フロリダの拠点IMGアカデミーで新年の抱負を語りました。
今年の成績と合わせて、紹介します。
■ATPランキングは世界5位
ATPランキングは、下記の表のとおり、最終的に世界5位で終わりました。
これは凄い事です。日本でではなく、世界で5位ですから。
ATPツアーファイナルで8人の中に今年も選ばれ、さらに決勝トーナメントに進出しました。
つまり、BEST4以内に入ったということです。
また夏のリオ五輪では日本に銅メダルをもたらし、デビスカップにも出場しました。
これはランキングには反映されず、後半の疲労蓄積による故障にもつながったリスクの高いものだったけれど、とても自信になったことでしょう。
特に、リオ五輪でマレーに勝ったのは大きかった。
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しかし、今年最後のATPツアーファイナルの成績次第では最終的に世界3位の可能性があったことを考えると、(最終5位は)何とももったいない気がしてなりません。そんな錦織ファンは多かったんではないかと思います。
出典:テニス365のHP
ご覧のように、既にポイント的には3位にいてもおかしくない位置に来ています。
まだまだ、1、2位のマレー、ジョコビッチには遠く及びませんが、3位のラオニッチ、4位のワウリンカとは僅差の団子レースと言ってもいいと思います。
対戦成績も5分以上だと考えていいと思います。
4位のワウリンカにはツアーファイナルで勝っているし、3位のラオニッチには勝ち越しています。
■2017年抱負は?
ツアーデビュー10年目の2017年の目標は
2、マスターズでの初優勝
今年の4大大会は
1、全豪 ベスト8
2、全仏 4回戦
3、全英 4回戦
4、全米 ベスト4
全米オープンの4強入りが今年は最高でした。
マスターズでは
4月のマイアミオープンと7月のロジャースカップで決勝に進むも、ともにジョコビッチに敗れて初優勝を逃しています。
また、11月の楽天オープンで、故障で2回戦で棄権した例を出すまでもなく、いいところまでいっての途中棄権が目立つ年でした。
ATPファイナルに進出した8人の中でも、180cm以下は錦織1人で、体格面や体力面で不利なのは明らかです。これが課題です。
但し、マッチョになるほど鍛え上げると持ち味のスピードが生かせなくなりそうで、難しい要素があります。
本当は錦織も27歳になりました(12月27日誕生日)し、4大大会初優勝とぶち上げてもいいと思いますが、ここは着実にマスターズ1000大会初優勝から実現できればいいですね。
そして、故障の少ない1年にすること。そうすれば自然に順位もついてくるでしょう。コーチのマイケル・チャンには戦術面だけでなく、フィジカル面もサポートしてもらいたいです。
年末のTV番組「THE世界力」で、渡辺謙・錦織圭・松山英樹の夢の対談があり見ていたんですが、松山英樹は楽天オープンの錦織の決勝戦を見たくて、チケット取りに手を尽くしたのに2回戦で錦織が故障棄権し、結局試合を生で見られなかったことを残念がっていましたが、そんなファンは多かったと思います。
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■まとめ
2017年の錦織に期待することは、ランキング的な格下の苦手としている選手にとりこぼさないこと。ペールやガスケ、デルポトロなど
勝ち越しているチリッチにも、いいところでやられている印象があります。チリッチも最終6位に上がり、決して格下とは言えませんね。
また、台頭する若手世代に負けないこと。
ティエム、キリオス、イズナーなど
加えて、今年はBIG4の中で衰えを感じさせたフェデラー、ナダルもこのままでは終わらないでしょう。必ず巻き返してくるはずです。
別の興味は、ジョコビッチがマレーを再び逆転し、世界一に返り咲けるのか?
そこに錦織が割って入れるのか?といったところでしょうか?
本当に2017年も、男子シングルスは熱い戦いが期待できそうです。
2017年の初戦ブリスベンは、第3シードで2回戦からの登場です。
順当ならば、準決勝でワウリンカ(バブリンカ)、決勝でラオニッチとあたることになります。
次戦の全豪オープン(メルボルン)に向けて、いい試合を見せてもらいたいものです。
次回の記事「2016錦織圭の総括と2017年シーズンに向けての期待その2」はこちら
それではまた