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「3人家族」は、竹脇無我、栗原小巻主演のTVドラマ。ムズキュンな恋愛と懐かしい昭和の家族愛

2020/08/16
 
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愛知県出身の熟年オヤジです。困ったときの解決法や好きな商品のレビュー、気付いたことなど誰かのお役にたちそうなことを記事にできたらと思っています。長い目でお付き合いください。日頃

こんにちはShumanです。

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TVドラマ「3人家族」を観ました。
竹脇無我、栗原小巻主演の昭和版「ムズキュン」恋愛ドラマです。

昭和30年代前半生まれまでの方なら懐かしい人気ドラマですが、それ以降に生まれた方は知らない人が多いと思うので是非紹介したいと思います。

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■「3人家族」とは?

1968年(昭和43年)10月ー1969年(昭和44年)4月放送のTBS系列のTVドラマ。
主役は、当時の美男美女俳優、竹脇無我と栗原小巻。
平均視聴率30.7% 木下恵介アワーの最高視聴率でした。

当時木下恵介アワーの日産火曜劇場の第4弾として放送。
放送時間帯は、毎週火曜日の午後9:00-9:30の30分番組(全26話)。


■昭和と平成のTVドラマ、どんな違いがあるの?

ここで驚くのは、昭和のドラマはゴールデンタイムでも1話30分枠だったことです。
また、1クール6ケ月(26話)という長期間の放送だったんですね。
今の1クール3か月、1話60分の全12話とはずいぶん違います。

もっとも今は、更に短く、全10話なんてのが普通で、視聴率も15%いけば大人気ドラマと言われます。
人気の俳優女優が出演しても2桁いかないのが普通のようですが・・・。

そして、やたらと喫煙のシーンが流れます。
男のかっこよさの象徴だったんでしょうか。
恋敵の写真家沢野しかり、敬子たち母子3人を13年前に捨てアラスカに逃げた父親しかり・・・。
今のドラマは、あまり喫煙のシーンは流れないですよね。

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■第1話ナレーションから

街で行きずりに美しい人を見る
あなたが女なら、どんな男性に眼がとまるのだろうかしかし誰もそれを大げさに考えはしない
それだけのこと
十歩も歩けば忘れてしまうこと

好ましい人 若々しい男
しかし見知らぬ人
二度と逢うこともなく

だが彼女だけは例外だった
彼女だけは・・・・

こんな矢島正明のナレーションが♪ターラーリラー、ターラーリラー♫という瀬間千恵の歌声に乗せて流れます。

横須賀線の横浜から新橋までの25分間に、偶然出会った男女(柴田雄一ー竹脇無我と稲葉敬子ー栗原小巻)が偶然の出会いの積み重ねの中で次第に惹かれ合うさまが描かれます。

リアルタイムで見てた当時は、しつこく敬子に付きまとう沢野(中谷一郎)を人の恋路を邪魔する敵役、第6話で「お姉さん(敬子)とあなた(雄一)がうまくいかない方がいい」と雄一に言った敬子の妹明子のことを「何もわかってないなあ」という目で見ていました。
でも、50年近く経って改めて見直してみると、自分の見方が変わっていることに驚きます。

時代は高度成長期。この年メキシコオリンピックが10月に開幕し、川端康成がノーベル賞受賞。ベトナム戦争が激化し、学生運動が次第にエスカレート。

ドラマの中でも明子(沢田雅美)の大学の入学式がロックアウトで5月にずれ込むといった場面の挿入もありました。

出世が幸せに直結しているような時代の感覚の中で、商社に勤め、独身が条件の海外留学制度に挑むため、お互いの気持ちを抑える切ない展開にやきもき、ムズムズしていたものでした。
しかし、今の自分なら明子の言葉がすんなり理解できます。
出世のために、お互いの気持ちを抑え込んだり、犠牲にするなんてナンセンス
ー確かにそうです。

出世は難しそうだが、実直で心優しい雄一の弟、健(たけし)(あおい輝彦)を恋人に選んだ明子の方が長い目で見れば幸せになれそうに思います。

また、結局敬子の心をつかむことができなかった沢野も、決して悪い男ではない。
正面から愛情をストレートに伝えながら、大事な場面でトンビ(雄一)に油揚げ(敬子)をさらわれてしまった気の毒な男だと思えるようになりました。

柴田家と稲葉家の二組の3人家族が抱える問題や騒動が、絶妙なナレーションによる巧みな心理描写と相まって、単なる恋愛ドラマとは違う深みを感じさせてくれました。

晩年の孤独を感じ、捨てた家族のもとにアラスカから帰ってきた敬子の父須藤兼一(森幹太)は、仕事第一で家庭を顧みなかったあの時代の男たちの、末路のわびしさや反省を感じさせます。

そして、定年を迎える雄一の父、耕作(三島雅夫)の生き方と対比させます。
若くして死別した妻を忘れず、二人の息子を立派に育てたが出世には恵まれず、定年1年前にやっと中小企業の庶務課長になり、巣立っていく息子たちの成長を喜ぶ半面、残り少ない自分の人生に愕然とし孤独感に苛まれる、もう一つの男の生きざまが描かれます。
このころは、定年が55歳の時代だったんですね。
現役引退はまだ早すぎる気がします。
その分、年金も早くからもらえたんでしょうが・・・。

出演者のうち、主役雄一役の竹脇無我、父親耕平役の森雅夫、敬子の母キク役の賀原夏子、そして制作側の木下恵介も、既に鬼籍にはいってみえます。

時の流れの早さを感じます。

このドラマは、山田太一の初の全話脚本。「ふぞろいの林檎たち」の原点だったんですね。

この後、結婚後の雄一と敬子を描いたような「二人の世界」(1970-1971年)が制作されます。
もちろん役名も設定も違いますが、出世だけが幸福になる手段じゃないと言っているような脚本です。

なにしろ、結婚後商社を脱サラして、洋食屋を始めてしまうんですから・・・。
一つの話の前編と後編として両方の作品を見ると、さらに楽しめると思います。
詳しくはまた別の話で・・・。

それにしても、このドラマは話のあちこちに、「昭和」という時代性を感じさせてくれます。

雄一の商社(ドラマの中では商事会社)の通信部のデータ処理が鑽孔テープだったり、車(日産のローレルとブルーバードー懐かしい)がドアミラーでなく、フェンダーミラーだったり、家庭に初めて電話を引くシーンが出てきたり・・但し、会社の通信部では引いたのが最後だったようで、家の雨漏りのシーンと合わせ、柴田家があまり裕福でなかったことがわかります。
ただ、これが昭和のあたりまえの庶民の生活だったと思います。

また、健の第2希望の大学の入学金13万円を、(第一希望が受かって)無駄になったらもったいないと、2浪になるリスクを覚悟で、健は悩みながら入学手続をしないシーンからもそれがわかります。

また、健と明子のデート場面で喫茶店のコーヒー1杯80円が高いと言うところや、「ビフテキ」が御馳走の代表格として何回も出てくるところも「昭和」という時代を感じさせます。
このドラマは、昭和の古き良き風景がたくさん見られるという歴史的な価値もあります。

主題歌は「二人だけ
雄一の弟柴田健役のあおい輝彦が歌っています。
番組の内容とピッタリ合った歌詞で名曲です。

2017年BS放送の日本映画専門チャンネルで全26話が一挙放送されました。
2013年6月にもBS11で再放送されていたようです。
機会があったら、是非一度ご覧ください。

なお、このあと10月にもBS日本映画専門チャンネルで再放送の予定があるようです。
詳しくはこちらをどうぞ

オススメです。

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それではまた

 

 

 


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